おおさかナウ

2016年03月20日

わたなべ候補 ママの会と懇談
〝私たちの思い ぜひ国会に〟

戦争法廃止へ 力を合わせて

ママの会と懇談する(右から)、わたなべ、太田の各氏=9日、大阪市天王寺区内

ママの会と懇談する(右から)、わたなべ、太田の各氏=9日、大阪市天王寺区内

 安保関連法に反対するママの会@大阪のメンバーが9日、大阪市天王寺区の日本共産党大阪府委員会を訪れ、わたなべ結参院大阪選挙区候補と懇談しました。ママの会からお母さんと幼子6人が参加。子どもたちの明るい声が響く中、安保法制に対する日本共産党の見解や廃止に向けた運動の課題と展望、参院選に向けた取り組みを交流しました。子育てと社会保障、消費税など身近な暮らしの願いに話題は広がって熱心な意見交換が続きました。

暮らしの願いも交流

 大阪のママの会は、安保法をめぐる国会審議が正念場を迎えた昨年7月に結成し、8月末、難波で初の街頭宣伝を実施。強行採決後も、超党派議員を招いた公園ピクニックや街頭宣伝などに取り組み、昨年末、京橋で行われたクリスマス宣伝にはわたなべ氏も参加しました。

あまりにもかけ離れた政治

 懇談の冒頭、ママの会のメンバーは、『だれの子どももころさせない』のメッセージに共感して集まったママの会の活動を紹介。「国会ではパッパと簡単に決まることも、私たちの暮らしに深く関わっていることだと考えています。私たちの思いとあまりにもかけ離れた政治を、もっと生活の中で身近に感じたいと思い、政治家の皆さんをお訪ねしています」とあいさつ。安保関連法に対する日本共産党の見解について質問しました。

制定してはいけなかった法

 わたなべ氏は、安保関連法について他国領土で自衛隊が武器を使用する可能性など現実の危険性を述べ、憲法第9条に明らかに反すると指摘。「憲法違反の法律は、そもそも制定してはならなかった」と語りました。さらに日本国民が平和的に生きる権利を有すると書いた憲法前文の精神を紹介、「戦争法は憲法が定める平和的生存権にも反すると私は考えます。成立したからと言って、決してあきらめず、廃止を目指し活動していきたい」と語りました。
 続けてママの会から、野党間の共同の取り組みや衆院解散が取りざたされる政局についても質問が出され、「ママの会が署名活動する横で、自衛隊勧誘をしていた」「コンビニに隊員募集パンフが置いてあった」など、身近に忍び寄る戦争への不安も口々に語られました。

必ず安倍政権を退陣させる

 わたなべ氏は、「二度と戦争する国にしない」と誓って18歳で入党した決意を紹介。5野党が戦争法廃止など4項目の合意に基づき戦争法廃止法案を共同提出し、全国で野党間の選挙協力の協議が進行していることにも触れながら、「大阪選挙区で必ず勝ち抜いて国会で頑張りたい。平和を願う多くの国民と力を合わせ、必ず戦争法を廃止し安倍政権を退陣に追い込みましょう」と述べました。
 「テレビの国会中継を見ていると“ふざけるな!”と思うことばかりです…」。そんなママの一言をきっかけに懇談テーマは保育、教育、医療など子育て世代のあふれる願いへと広がっていきました。
 貧困拡大と経済的徴兵制への不安、教育費負担と奨学金制度、企業献金と政党助成金の問題、マスメディアと政治権力の関係にも話は及びました。

皆が安心して暮らせる社会

 わたなべ氏は、自ら非正規雇用で働いた経験や候補者活動での体験を交え、日本共産党員としての政治信条や政策、活動を紹介。「国民一人一人を本当に大切にする政治にしたい。女性が立ち上がれば政治を変えることができます。力を合わせ誰もが安心して暮らせる社会を実現しましょう」と呼び掛けました。
 懇談の最後にママたちからわたなべ氏へのメッセージが読み上げられ、「私たちはこの思いを国会に持っていくことができません。わたなべ結さんが国会の中で実現してくれることに期待しています。安保関連法廃止に向けて頑張ってください」とエールが送られました。
 懇談には日本共産党大阪府委員会の太田いつみ副委員長が同席しました。

(大阪民主新報、2016年3月20日付より)

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