おおさかナウ

2015年11月08日

「オール大阪」で維新退場へ
ダブル選火ぶた切る

維新政治では前に進まぬ――くりはら知事候補
首長ではなく市民が主役――柳本大阪市長候補

街頭演説で声援に応える、くりはら知事候補、柳本大阪市長候補=1日、大阪市北区内

街頭演説で声援に応える、くりはら知事候補、柳本大阪市長候補=1日、大阪市北区内

 府知事選(5日告示)、大阪市長選(8日告示)のダブル選(11月22日投開票)に突入しました。大阪で福祉・教育を切り捨て、民主主義と地方自治を破壊してきた維新政治を続けるのか、それとも府民・市民の共同で新しい大阪をつくるのがが問われる歴史的な選挙戦。日本共産党と「明るい民主大阪府政をつくる会」と「大阪市をよくする会」は、「維新政治を終わらせる」という一点で、知事選ではくりはら貴子候補(前自民府議)、大阪市長選では柳本あきら(前自民党大阪市議)を自主的に支援し、「オール大阪」の共同の力で、必ず勝利するため総力を挙げています。(関連記事2、3、6、8面)

 ダブル選の告示に先立ってくりはら、柳本両候補は1日に相次いで事務所開きを行いました。

不毛な対立を繰り返す維新

 くりはら候補は、現職の松井一郎知事が新聞社の討論で、経済政策で“どこにでもある技術、誰にでもできることは人件費の安いアジアの国にやらせればいい”と述べたのは、「とんでもない。府民の暮らしを何と思っているのか」と批判しました。
 「大阪の(事業所の)98%を占める中小企業、商店街の人たち、地道に真面目に働いてきてくれた人をきちんと支えてこそ、大阪府のリーダーだ」ときっぱり語り、「不毛な対立を繰り返し、自分たちの言うことだけが正義だと決めつけるこんな(維新の)政治では、大阪は絶対に前に進まない」と力を込めました。
 柳本候補は、橋下徹大阪市長就任以来の4年間の維新市政について、「大阪市がなくなる『大阪都』構想を標ぼうするが故に、未来に向けた施策がなく、対立ばかりが続いた。制度論に終止符を打ち、未来志向の創造的改革を進めたい」と強調しました。

温かく血の通う政治目指す

 都市間でも地域間でも、「対立」ではなく「協調」を進め、少子高齢化時代にふさわしく、子育てや介護を一人ぼっちにさせない、温かく血の通った市政を目指すと述べ、「首長が主役であったかのような大阪市政から、市民の皆さん一人一人が主役となる大阪市政を取り戻す」と決意を語りました。

「大阪都」構想諦め切れぬ――維新

 一方、維新陣営は10月31日、橋下氏や維新の党を除名された議員らが国政政党「おおさか維新の会」の結党大会を開催。「壮絶なたたかいになる」(橋下氏)として、自らの勢力の生き残りをかけてダブル選に臨んでいます。
 知事候補の松井一郎氏は「住民投票で僅差で敗れたが、『大阪都』構想を諦め切れない」と語り、ダブル選を「維新所属の全員の力を結集して勝ち抜く」と発言。大阪市長候補の吉村洋文前衆院議員も「(『大阪都』構想で東京と並ぶ)2極をつくる」と語りました。

(大阪民主新報、2015年11月8日付より)

 

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