おおさかナウ

2024年04月06日

山下よしきのあったかエッセイ
人に優しい新しい市政に
世耕氏をただしてわかったこと

 お約束した通り裏金事件について参院政倫審で世耕弘成前参院自民党幹事長・参院清和会(安倍派)会長をただしました(3月14日)。裏金がいつから始まったか聞いても「知らない」。裏金が始まったと推察される期間に清和会会長だった森喜朗元首長にも経緯を「聞いてない」。参院議員への全額キックバックが始まった時期を自身の秘書にも「聞いてない」…。
 ハッキリしました。民主主義の根幹を揺るがす深刻な問題なのに、責任を負っている人物は誰一人として真相解明するつもりがないということです。こんな人たちが長年政権党の中枢に座っていたのかと思うと愕然とします。
 岸田首相は4月上旬にも安倍派「5人衆」などを「処分」して幕引きしようと考えているようですが、真相解明なしに処分も再発防止もできるはずがありません。
 そもそも今回の裏金事件は、特定の企業・業界が特定の政治家に賄賂を渡し、政治をゆがめるという従来の汚職事件とは異なり、「オール財界」が政治資金パーティーを通じて「オール自民党」に金を渡し、自民党が党ぐるみで組織的犯罪を行っていたところに深刻さがあります。そのために反省も解明もできず、党の顔だけつけかえる目先の対応もできない。自民党の危機は深く、今後大きな激動が起こりうる情勢となっています。
 あらゆる分野で国民運動を起こし、総選挙で日本共産党の躍進をかちとる――自民党政治を終わらせる私たちの奮闘を情勢が求めています。(やました・よしき 日本共産党参院議員 次回は6月2日号に掲載)

(大阪民主新報、2024年4月7日号より)

 

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