おおさかナウ

2023年10月14日

清水ただしの「行き倒れより食い倒れ」
にぎってないなら返金を

清水ただし氏

 忙しい中でも食事はしっかりとらないと馬力が出ません。そこで便利なのがおにぎりです。朝につくって持って出れば、移動時間中に食べることもできます。あたたかいごはんに少し塩をふりかけ、お好みの具材を入れて握ります。小松菜のナムルを細かくカットして鮭フレークとあわせたものや、卵焼きにマヨネーズを乗せ、塩昆布をまぶしたものをよくつくります。最初から海苔で巻かずに、食べる直前におにぎりとあわせれば、パリパリの食感を楽しむことができます。
 「にぎる」という言葉は、ビジネスや賭け事で合意したり、約束したりすることなどの意味として使われることもあります。パビリオンの建設が一向に進まない大阪・関西万博ですが、パビリオンの一部を大和ハウス工業が請け負うことが問題になっています。大阪府・市の特別顧問である和泉洋人氏が同社とアドバイザリー契約を結んでおり、未公開の資料や情報が流れた恐れがあるからです。吉村知事が、大和ハウス工業から40万円のパーティ券を購入してもらっていることも重大です。事業の受注が最初から「にぎられて」いたのではという利権の疑惑が生じるわけですから。
 吉村知事は疑惑を否定していますが、それなら和泉氏を解任し、大和ハウス工業に返金するべきです。そうしないのであれば、やはり「にぎっていた」と批判されても仕方ないのではないでしょうか。今や関心を寄せる国も人も少数となり、建設費が大幅に上振れした大阪・関西万博は中止するしかありません。(しみず・ただし 日本共産党前衆院議員)

(大阪民主新報、2023年10月15日号より)

 

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