おおさかナウ

2023年07月01日

山下よしきのあったかエッセイ
なぜバッシングされるのか

 国会が閉じた直後、さいたま市で街頭演説。悪法てんこ盛りの異常国会でしたが、どっこい希望はある。国民のたたかいがわきおこったこと、そして日本共産党があることだと訴えました。
 日本共産党がブレずに悪政とたたかえるのは、国民の願いをはばんでいる「アメリカいいなり」「財界の利益最優先」という政治のゆがみにメスを入れる立場をもっているからにほかなりません。
 演説のシメで、真ん中世代の男性から受けた「共産党はどうしていつもバッシングされるんですか」との質問を紹介。ズバリ、政治を「もとから変える」党だから、ゆがんだ政治で甘い汁を吸っている人たち、支配層にとって一番怖い相手だからですと答えました。
 バッシングは今に始まったことではありません。私の祖母も「共産党にだけはなったらいかん」が口癖でした。戦前の党も「天皇絶対の国を国民が主人公の国に」「アジアへの侵略戦争と植民地支配に反対」と、国のあり方を「もとから変える」旗を掲げ、ゆえに苛烈な弾圧を受けました。それが祖母に影響したのでしょう。
 しかし、戦前の党の主張は、戦後、日本国憲法の大原則となって実りました。真理は必ず多数派になります。ただ、ひとりでに多数派にはなりません。攻撃をはねかえすたたかいが必要であり、仲間の結束が必要です。そのたたかいのなかで私たちの党は鍛えられ成長することができます。
 小雨に立つ千人の心に、訴えは届いたでしょうか。(やました・よしき 日本共産党参院議員 次回は7月2日号に掲載)

(大阪民主新報、2023年7月2日号より)

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