おおさかナウ

2023年06月24日

日本共産党伸ばして国民の声届く政治に
総選挙見据え〝キックオフ街宣〟
日本共産党府委員会
田村智子副委員長が訴え

 日本共産党大阪府委員会が17日、田村智子副委員長・参院議員を迎えた街頭演説「さあ!総選挙 希望を拓く! JCPおおさか・キックオフ」を大阪市阿倍野区内で行いました。21日会期末の通常国会で自民、公明と日本維新の会、国民民主党の悪政4党連合が悪政を強行する一方、国民の中で岸田政権が追い詰められる中での街頭演説。田村氏は「岸田政権を総選挙に追い込む勢いで、政治を共に変える大きな流れを大阪から広げよう」と訴えました。

平和と暮らしを守る政治を実現しようと訴える田村副委員長ら=17日、大阪市阿倍野区内

マイナ保険証で見切り発車
当たり前の国民の声届ける

 田村氏は、「こんな国会でいいのか。何よりも国民の声が届いていない」と強調し、自民と公明、維新と国民民主の賛成で可決・成立した悪法に言及。マイナンバーカードでトラブルが続出し、国民の批判が高まる中、野党はたたかうべきなのに、維新や国民民主は保険証を廃止してマイナンバーカードを強要する「マイナンバー法等改定案」に賛成しました。
 田村氏は障害者や介護が必要な高齢者などは、マイナンバーカードを持つこと自体が困難だと指摘。ところが維新には、カードを取得しない場合は資格証明書を毎年申請する必要があることすら知らなかった議員もいたとし、「〝マイナンバーカード〟は将来役に立つなどと見切り発車した維新や国民民主は、自公と同じ。当たり前の国民の声が届く国会にしよう。日本共産党を伸ばすことが最も確かな力だ」と訴えました。

原発推進をけしかける維新
再エネ普及求める声届ける

 田村氏は、「原発推進等5法(GX電源法)」は原発の新増設を進めると同時に、石炭火力にしがみつくもので、「どこがグリーン革命か」と批判。維新は2021年の総選挙で〝原発は革新的な技術でつくらないといけない〟と自民をけしかけていたことを示し、「その通りに政治が動いている」と告発しました。
 福島第一原発事故を受けて「原発ゼロ」を決断したドイツでは全原発の稼働が止まり、再生可能エネルギーに依拠して電力を輸出する国になっていると指摘。「原発利権、石炭利権にしがみつく古い政治を自公だけでなく、維新も国民民主も進めている。再生可能エネルギーを大きく広げよう、原発や石炭火力は駄目だと、若い人たちが声を上げている。日本共産党はそういう声をまっすぐ届ける」と語りました。

「核共有」の検討を迫る維新
平和の声届ける共産党こそ

 5年間で43兆円もの大軍拡を進めるための軍拡財源法案に維新は反対したが、「その理由がひどい」と田村氏。維新は〝なぜ国民負担を堂々と言わないのか、「身を切る改革」をまずやって、国民負担をやると言いなさい〟と自民党に迫ったことを紹介。さらに日本と米国が一緒に核兵器を持つ「核共有」を検討しないことが反対の理由だったとしました。
 田村氏は「なぜ被爆国・日本で核兵器を持つことまで検討して、大軍拡の道を進まなければならないのか。『ロシアや中国、北朝鮮を見ろ』と平和の願いを押しつぶす。そんな声にあふれた国会にするわけにはいかない。平和の声をまっすぐ届けるためには日本共産党を伸ばすことが最も確かな道。平和を諦めず、平和の声を届ける総選挙にしよう」と呼び掛けました。

本当の改革実現するために
具体的な提案を指し示す党

 田村氏は「私たちは皆さんの声を届けるだけでなく、本当の改革をするための提案を示している」と語りました。物価高騰で暮らしが大変になっている大きな原因は、まともに給料が上がらず、人間らしく働けない日本の現実があると指摘。一方で大企業はコロナ禍や物価高騰でも史上最高の利益を出し、内部留保の貯め込みを増やしているのは異常だと述べました。
 日本共産党は、この内部留保の一部に課税することで中小企業を支援すれば、最低賃金は時給1500円を保障できることを提案していると紹介。「これが最も確かな少子化対策になる。ぜひ実現したい。大企業の目先の利益競争のために、働く人を犠牲にする政治を変えよう」と語りました。

大企業や富裕層に応分の負
担でさまざまな要求実現を

 田村氏は、大企業・財界の要求に応えて社会保障や教育は自己責任だとする政治が続けられ、教育分野での最たるものは大学・短大・専門学校の高すぎる授業料だと強調。授業料を無償化し、その第一歩としてただちに授業料を半額にして入学金はなくし、「奨学金」という名の借金の半分を免除する日本共産党の提案を示しました。
 「若者を応援しよう、高齢者には我慢してもらおうというのが、自公や維新の流れになっている」と田村氏。少子化対策の財源づくりで社会保障の削減を狙っているが、そんなことをすれば若者の将来不安が広がり、医療や社会保障で働く人の給料も上がらず、人手不足になると述べました。
 「この希望のない政治は、どうすれば変わるのか」と問い掛け、「もうけに応じて税金を納めよと、大企業や富裕層にものを言う公正な税制改革をやれば、本気の子育て支援は必ずできる。この改革を日本共産党と共に実現していこう」と呼び掛けました。

大軍拡をやめて日本の平和
を守るために外交の努力を

訴える田村氏

 田村氏は「大軍拡と希望ある政治は絶対に両立しない」と強調。軍拡をやめて日本の平和を守るには外交しかないとし、懸案の日中両国の関係についても、2008年の両国首脳会談での合意に基づいて、互いに脅威とならないよう、話し合いで解決するよう岸田首相にも中国大使にも申し入れていると語りました。
 田村氏は、アジアや世界では話し合いで戦争をしない努力をしており、核兵器禁止条約も生まれていると強調。「その仲間入りをしようというのが、日本共産党の立場。平和と民主主義、個人が尊重される日本社会をつくるため、分断を許さず、憎しみを許さず、つながろう。連帯しよう。それこそが社会を変える力。どうか日本共産党を伸ばしてほしい」と力を込めました。

府民と語り合う選挙に
悪政4党連合に審判を

衆院候補らが決意表明

 街頭演説で柳利昭府委員長は、自民・公明・維新・国民の悪政4党連合とたたかい、岸田政権を解散・総選挙に追い込み、審判を下す決意を表明。平和と国民の暮らし、若者の未来など日本の進路が問われる中、アメリカ言いなり、財界中心という日本の政治の2つのゆがみを大本から変える改革の方向を提案し、府民と語り合い、考え合う選挙にしたいと語りました。
 宮本たけし衆院議員・大阪5区候補、辰巳孝太郎元参院議員、清水忠史前衆院議員、衆院小選挙区候補の竹内よしのり(1区)、小川陽太(2区)、わたなべ結(3区)、かわそえたつま(7区)、うち海公仁(13区)、沢田くみこ(17区)、馬場ひでき(18区)、北村みき(19区)の各氏が訴えました。

論戦で政府を追い詰める日本共産党
宮本岳志衆院議員

 岸田政権は国民の信頼を失って行き詰まり、解散も打てない状況です。マイナンバーカードのでたらめさに不安と怒りが広がっているのは、岸田政権の失政の象徴です。
 16日の内閣不信任決議案採決で、日本共産党は国民無視の暴走を続ける岸田内閣は国民の信に当たらないと賛成の態度を取りました。自公与党はもちろん反対しますが、維新も反対票を投じました。自公と変わらないどころか、悪政をけしかける突撃部隊の姿が浮き彫りになっています。
 市民と野党の共闘で、新しい政治を切り開きましょう。国民の声を真っすぐ届け、論戦で政府を追い詰める、ぶれずに頑張る日本共産党を伸ばしてください。比例を軸に日本共産党の支持を広げに広げ、大阪5区の議席を勝ち取るため全力を挙げます。

民主主義の気風あふれる党伸ばして
清水忠史前衆院議員

 日本共産党は一人一人の党員が、会議はじめ党活動で自由に発言し考えを述べ合うことのできる、民主主義の気風の優れた政党だということを知っていただきたいのです。
 〝日本共産党は異論を許さない〟とか、〝党内に民主主義がない〟との批判が大手マスメディアを含めて寄せられましたが、元党職員が処分されたのは、党内のことは党内で解決するという、ごく当たり前のルールに反したからです。
 アメリカ言いなり、大企業べったりという2つのゆがみを大本から正せる政党は、党創立から101年、反戦平和、国民の苦難軽減へぶれずに頑張ってきた日本共産党しかありません。
 来たる総選挙では、個性豊かな小選挙区候補と共に、政党名で選ぶ比例代表で、日本共産党を大きく伸ばしてください。

誰もが自分らしく生きられる社会へ
辰巳孝太郎元参院議員

 入管法改悪法案の審議の最終盤、立法事実を根底から覆す内部資料が日本共産党に寄せられ、政府のごまかしや虚偽答弁が明らかになりました。
 森友学園疑惑の追及でも、私や宮本議員に多くの内部告発が寄せられたように、悪政を止めたいと願う人たちが最も信頼できる政党が日本共産党なのではと感じています。
 性的少数者の差別解消に逆行するLGBT法の強行は言語道断です。いつまでも統一協会や日本会議のような家父長制に戻そうとする政治を続けさせるわけにはいきません。
 この日本共産党の議席が、国会ではあまりに少なすぎます。解散・総選挙で日本共産党を大きく伸ばしていただき、誰もが自分らしく輝いて生きられる政治を実現するために、ご一緒に力を合わせましょう。

小選挙区候補の訴え

 17日、あべので行われた日本共産党の街頭演説で、大阪の小選挙区候補が訴えました。大阪5区の宮本たけし候補・衆院議員は別項に要旨。

みんなの声で動く政治を
竹内1区候補

 1区の竹内よしのり候補は、白米だけの弁当で我慢している女性や週末はご飯を食べない学生の声を紹介。「こんな国に未来はあるか」と訴え。国民の声を聞いていたら消費税減税も最賃引き下げも学費半額もできるはずだとし、「みんなの声で動く新しい政治をつくらせてほしい」と述べました。

インボイス、カジノ反対
小川2区候補

 2区の小川陽太候補は、民主商工会で働いたことが自身の政治活動のベースになったとし、日本の文化や経済を支える人々や私たちにも大きな負担となるインボイス制度もカジノも中止しかないと訴え。「悪政に審判を下し、豊かな日本、大阪をつくるために力を尽くす」と語りました。

みんなに優しい政治実現
わたなべ3区候補

 3区のわたなべ結候補は、国民主権と反戦平和、人権を守り拡充させ、差別とたたかってきた日本共産党を大きくしてほしいと訴え。弱い立場の人に寄り添わない政治が未来を明るくするはずがないとし、「岸田政権の大軍拡をストップし、みんなに優しい政治をつくりたい」と語りました。

生きること支える政治を
かわそえ7区候補

 7区のかわそえたつま候補は、青年たちが取り組んでいる食料支援活動にボランティアとして参加する中で、全世代の人が困っていることを痛感してきたとし、「軍拡に税金を何十兆円もつぎ込んでいる場合ではない。人が人として生きていくことを守り支える政治をつくろう」と訴えました。

命ないがしろの政治ノー
うち海13区候補

 13区のうち海公仁候補は「東大阪は中小業者、商売人の町」、インボイス制度への大変な不安に応えたいとし、国保、国民年金など老後の生活への不安がある中で、「多数の横暴で国民の命を守ることをないがしろにする政治の流れをストップさせるために頑張りたい」と決意を述べました。

子らの笑顔、平和守ろう
沢田17区候補

 17区の沢田くみこ候補は、「過去の侵略戦争に命懸けで反対した日本共産党に18歳で入党した」と語り、「岸田政権が進める大軍拡大増税の憲法改悪の動きは子どもたちの未来を奪うもので絶対に許すことはできない。「子どもたちの笑顔を、平和を一緒に守りましょう」と訴えました。

誰もが希望持てる社会を
馬場18区候補

 18区の馬場ひでき候補は、地域の子どもたちのためにとコロナの影響で厳しくなってきた学習塾の経営を続けようと、夜中にアルバイトをする中で、命を削りながら働く人たちの姿を見てきたとし、「悪政とたたかい、誰もが希望の持てる社会をつくるために訴えていきたい」と語りました。

憲法を守り生かす政治に
北村19区候補

 19区の北村みき候補は、「誰もが人間として大切にされる社会をつくりたい。しっかりとそれが書いてある日本国憲法を変えようとしている人たちに、負けるわけにはいかない。憲法を守り生かす政治に今こそ変えるためにも、日本共産党を大きく伸ばしてください」と訴えました。

(大阪民主新報、2023年6月25日号より)

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