おおさかナウ

2023年01月21日

岸田政権の暴走政治と対決
「市民と野党の共闘」 再構築を
大阪革新懇、東大阪革新懇
国政シンポジウム開く

 進歩と革新をめざす大阪の会(大阪革新懇)と東大阪革新懇が15日、国政シンポジウム「今、問われる政治の役割in東大阪」を東大阪市内の会場参加とユーチューブの生配信との併用で開きました。日本共産党の柳利昭府委員長、立憲民主党府連代表の森山浩行衆院議員、社民党の大椿裕子副党首が、「安保3文書」はじめ国政の焦点、暮らしと経済、大阪のカジノ誘致問題などで活発に討論しました。

日本共産党 柳利昭府委員長 / 立憲民主党 森山浩行衆院議員 / 社会民主党 大椿裕子副党首

大阪革新懇と東大阪革新懇が開いた国政シンポジウム。(壇上左から)冨田、森山、柳、大椿の各氏と、会場発言する、うち海氏(右端)=15日、東大阪市内

大軍拡反対の一点で共同を

 大阪革新懇代表世話人で関西学院大学の冨田宏治教授が討論を進行し、岸田政権が悪政を「棚卸し」するかのように強行している中、統一地方選で岸田政権に打撃を与え、解散・総選挙に追い込んでいく必要があると指摘。「市民と野党の共闘を再構築していきたい」と語りました。
 柳氏は、岸田政権が「安保3文書」で宣言した敵基地攻撃能力の保有と大軍拡は「専守防衛」を投げ捨て、暮らしと日本経済を壊すと批判。「東アジアに平和の枠組みをつくる我々の対案を示し、岸田政権の大軍拡に反対する一点での共同を広げてたたかう」と述べました。
 森山氏は、「岸田政権は政権を運営する基本的能力に欠けている」と指摘。敵基地攻撃能力を巡り、報復攻撃されたらどうなるかなどについて、議論が十分なまま事が進んでいるとし、通常国会で追及したいと語りました。
 大椿氏は、この年末年始に岡山県の実家に帰省した時、83歳の父親が「戦争は(交戦国の)両方にとって、何もいいことがない」と語ったと紹介。「敵基地攻撃能力は憲法違反であり、先制攻撃に他ならないと訴え、思いを一緒にする皆さんと対峙していきたい」と話しました。

統一地方選で共闘を広げて

 森山氏は、岸田政権に変わる政権をつくる準備し、国民の選択肢をつくるために「市民の皆さんと共に頑張りたい」と発言しました。柳氏は、府議会で維新・自民・公明の議席独占を許さない立場から、党独自の判断で、吹田と東大阪の現有議席の絶対確保と共に、高槻市・島本町と茨木市で候補者を擁立せず、枚方市で候補者を取り下げたと報告。大椿氏は、大阪の「維新一強」を食い止め、野党の現有議席を守り、増やすために、自ら茨木市で府議選に挑戦する決意を語りました。
 会場からは日本共産党の、うち海公仁府議と、オール東大阪市民の会の乾好伸さんが発言。うち海氏は「カジノより暮らしをという住民の声を東大阪から府政に届けたい。シンポジウムを機に野党が力を合わせて頑張る」と話しました。
 大阪革新懇代表世話人で元東大阪市職労委員長の荒田功氏が開会あいさつし、東大阪革新懇世話人の徳畑勇氏が閉会あいさつ。会場には94人が参加し、ユーチューブ配信は32接続でした。シンポジウムの録画は1月末まで、大阪革新懇のホームページで視聴できます(「大阪革新懇」で検索)。

(大阪民主新報、2023年1月22日号より)

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