おおさかナウ

2022年12月03日

統一地方選勝利へ全力
日本共産党 各地で演説会開く

 日本共産党は来春の統一地方選挙での勝利・躍進を目指して府内各地で演説会を開催しています。11月23日は堺市で田村智子副委員長・参院議員を迎えて街頭演説、26日は八尾市、大阪市住之江区、27日は山添拓参院議員を迎えて演説会を開き、各候補が必勝を訴えました。

豊中
暴走岸田政権に審判を下そう
山添参院議員、松下府議候補、市議5候補が訴え

声援に応える(左から)村上、山本、和田、やまはた、山添、松下、佐々木、出口の各氏。今期で交代する五十川和洋、いつき澄江の両市議=11月27日、豊中市内

 11月27日、豊中市で開かれた演説会に駆け付けた山添拓常任幹部会委員・参院議員は、国政と地方行政の焦点を縦横に語り「安倍政治を継承し、迷走・暴走する岸田政権に来春の選挙で審判を下そう」と呼び掛け。定数4の府議選・豊中市選挙区に挑む松下三吾氏(市議)と、現有4から1増を目指す5人の豊中市議候補の全員勝利を訴えました。
 弁護士の山添氏は、森友学園疑惑を巡る大阪地裁判決(11月25日)について、「赤木俊夫さんを死に追い込んだ責任が問われた裁判で、佐川元理財局長の証人尋問さえ認めなかった」と裁判所の判断を批判。請求認諾で疑惑にふたをした国の対応を告発し、「〝夫は法律に守ってもらえなかった〟と話した妻・雅子さんの言葉を、政治が無視するのは許されない」と強調しました。
 統一協会「祝福2世」の養子縁組問題で当事者の苦悩の声を示し、政府の救済法案は実効性がないと指摘。統一協会と自民党が憲法改正などで政策協定を結んだ癒着の構図を告発しました。
 物価高に打つ手のない岸田政権の無策ぶりと共に、暮らしと平和を破壊する大軍拡計画の転換を呼び掛けた山添氏は、立党100年の歴史に触れ、「党の仲間になって一緒に政治を変えよう」「いま政治がやるべきは住民福祉の向上。うそとごまかしで税金をカジノ誘致につぎ込む維新政治ノーの声を届ける松下さんを必ず府議会に送り、5人の市議団を実現しよう」と訴えました。
 松下三吾府議候補は、大阪府の子ども医療助成は全国的に遅れた制度だと指摘。受診1回当たり500円の窓口負担の無償化実現や、カジノ誘致反対など、府民の声を届けるため必ず当選を果たしたいと語りました。
 出口文子(現)、山本いっとく(元)、やまはた光子、佐々木みほ、和田まなみ(以上新)の各氏が決意を語りました。村上史好元衆院議員(無所属)が応援に駆け付け、維新政治と対決する日本共産党の躍進を訴えました。

八尾
安心して暮らせる社会へ全力
宮本衆院議員、小松元府議、市議5候補が訴え

声援に応える(右から)田中、おち、小松、宮本、谷沢、内藤、すおうの各氏=11月26日、八尾市内

 宮本岳志衆院議員を迎えて11月26日、八尾市内で開かれた演説会では、府議選八尾市区(定数2、1減)で、12年ぶりの議席奪還へ奮闘する小松ひさし元府議、八尾市議選(定数26、2減)で必勝を目指す、おち妙子、谷沢ちか子、田中ゆうこ=以上現=、内藤こういち=前=、すおう賢一=新=の5氏が決意表明。今期で勇退する杉本春夫、大野義信両議員も紹介されました。
 小松氏は、カジノ誘致を進める一方、ものづくり予算を削減し、府立高校つぶしを強行する維新府政の転換を訴え。「吹田、東大阪での勝利と共に、八尾でも議席を奪還するために全力を挙げる」と表明しました。
 宮本氏は、夢洲のカジノ用地を不当に値下げした不動産鑑定評価を巡る談合疑惑を追及した国会論戦などを紹介。日本共産党が、府政でも八尾市政でも維新政治と正面対決し、党市議団は命と暮らしを守る施策を実現してきたとし、必勝を訴えました。
 10期目を目指すおち氏は、高齢者の深刻な生活実態を示し、「政治を変え、安心して暮らせる社会へ全力を挙げる」と表明しました。
 9期目に挑む谷沢氏は、同和行政の継続を狙う市政を批判し、「12月議会でも『同和の特別扱いやめよ』と論戦する」と語りました。
 田中氏は、学校や保育所の給食代ゼロなど「3つのゼロ」の政策を紹介し、「定数2減の下、『住民の宝』の5議席を必ず」と訴えました。
 前回市議選で惜敗した内藤氏は、この4年間、政治転換の思いをいっそう強くしたとし、「今度こそ勝ち抜く」と力を込めました。
 すおう氏は、中小業者の運動に取り組んできた経験を活かし、「人の役に立ち、市民の声を市政に届けるために頑張る」と語りました。


市民の声をさらに届けるため
田村智子副委員長、市議5候補が訴え

声援に応える(前列左から)森田、藤本、田村、林原、森、いぬいの各氏=11月23日、堺市堺区内(ユーチューブより)

 11月23日、堺市堺区で田村智子副委員長・参院議員を迎えた街頭演説があり、「ユーチューブ」でも配信。計約800人が参加しました。
 田村氏は、維新堺市長が勝手に財政危機を宣言し、子ども予算を大幅削減して出し惜しみする一方、カジノと一体の大型開発に大盤振る舞いしていると批判。党堺市議団が維新市政と真っ向から対決してきたとし、市議選で5議席以上絶対確保し、維新政治を市民の力で変えていこうと訴え。日本の民主主義の問題として統一協会と自民党との癒着の徹底究明を求めるとともに、物価高騰から暮らしを守る賃上げの実現、戦争反対の一点で共同を呼び掛けました。
 森田こういち(西区、定数8)、藤本さちこ(南区、同8)両市議、林原とおる(北区、同9)、いぬい友美(東区、同5)、森流星(中区、同7)の各市議候補が決意表明。「議員団を大きくできれば、さらに市民の要求を議会へ届けられる」(森田氏)と共産党の勝利・躍進を訴えました。今期で勇退する石本京子市議団団長、乾恵美子議員も紹介されました。
 街頭演説終了後、「日本共産党を知る会」で田村氏や議員・候補者らが参加者に入党を訴えたところ、「私は共産党の応援者」と言っていた人など2人が入党を決意しました。

住之江
カジノより地域医療充実こそ
辰巳元参院議員、つじい大介候補が訴え

声援に応える(左から)井上、つじい、辰巳の3氏=11月26日、大阪市住之江区内

 11月26日、大阪市住之江区で開かれた演説会では、辰巳孝太郎元参院議員が、長年にわたる統一協会と自民党との癒着を告発するとともに、岸田政権による大軍拡の危険性を批判。統一地方選挙での日本共産党躍進を訴えました。
 大阪市議選住之江区(定数4)への3度目の挑戦となる、つじい大介候補は、「二重行政」だとして区内にあった住吉市民病院を廃止した維新市政を批判。医師不足や財源不足を理由に置かないとしている小児・産科のベッドは、カジノ・夢洲開発に使う巨額の税金を回せば置くことが可能だとし、「地域医療充実をの声を議会に届けるために仕事をさせてほしい」と訴えました。
 住吉区(同5)で5期目を目指す井上ひろし議員も駆け付け、つじい候補について、住吉市民病院を守る先頭に立ってきた試されずみの候補者だとし、「何としても議員団の一員に加えてほしい」と支援を訴え。物価高、コロナから市民の暮らしと命を守るのが自治体の仕事だとし、市民いじめの維新政治を変え、暮らし第一の大阪市を市民の手取り戻そうと呼び掛けました。

 

(大阪民主新報、2022年12月4日号より)

月別アーカイブ