おおさかナウ

2022年08月20日

21日告示松原市議選
4議席絶対確保で
大阪の反転攻勢の先陣を
土屋裕日本共産党河南地区副委員長松原市議選統一選対本部長聞く

 

 松原市議選(21日告示・28日投開票、定数18)の意義と様相、対決構図について、日本共産党の土屋裕河南地区副委員長・松原市議選統一選対本部長に聞きました。

――選挙戦の意義と様相、対決点などを聞かせてください。
 日本共産党は、もりた夏江(60)、野口まち子(71)、うえ松えいじ(60)=以上現=、池田ゆきのり(66)=新=の4氏が現有議席確保を目指し、全力を挙げています。

安心と希望の松原をつくる最大の力

土屋裕氏

 今度の市議選で、議会第1党の日本共産党の4議席を絶対確保することは、新型コロナ感染拡大や物価高から市民の命と暮らし、営業を守り、安心と希望の松原をつくる最大の力になります。また安倍元首相の「国葬」問題、旧統一協会と政治家の癒着、カジノ誘致など国民の怒りが大きく沸き上がる中で、4議席確保は、改憲策動を進める岸田政権と自民・公明・維新への審判ともなります。
 来年の統一地方選や次の国政選挙に向け、共産党・自民・公明・維新4党がそれぞれ4人ずつの立候補で第1党を競い合い、保守系有力候補も加わって、定数18を事実上21人で争う少数激戦のたたかいとなっています。

政党対決・候補者選択の基準は明確

 対決構図は、岸田政権と維新府政の暮らし切り捨て、市民への負担増押し付けを澤井市長と一緒になって推進する、自民・公明・維新・まつばら未来の与党を選ぶのか、岸田政権・維新府政・澤井市政から、市民の命と暮らしを守り、願いを実現するために、いつでも市民と共に運動する日本共産党・4候補を選ぶのか、政党対決・候補者選択の基準は明確です。
 参院選では大変悔しい思いをしました。大阪では参院選後初の選挙で、同時に来春の統一地方選までにある唯一の選挙です。得票を増やし4人全員の勝利を必ず勝ちとり、「反転攻勢の第一歩を松原から」の意気込みで最後まで頑張ります。

すべての普通教室にエアコンが設置

街頭演説で宮本岳志衆院議員(中央)と共に声援に応える(左から)うえ松、池田、1人おいて野口、もりたの4氏=7月30日、松原市内

――日本共産党と議員団の役割と値打ちは。
 4年前の選挙で党議員団は、市民の切実な願いを取り上げ、普通教室にエアコン設置、不燃物・粗大ごみの定期収集復活、国保料・介護保険料引き下げ、図書館分館存続、ぐるりん号の土日運行と増便などを訴えました。
 議員団は、すべての小中学校の普通教室にエアコン設置をと、未設置の教室を示し、繰り返し議会で取り上げてきました。図書館解体費用など無駄遣いを指摘し、「エアコン設置こそ急げ」と迫りました。市民の皆さんも署名運動に取り組み、議会内外から粘り強く求め続け、すべての普通教室にエアコンが設置されました。市民の声の高まりに他党は、議会では態度を隠し、「学校にエアコン設置を」など、わが党と同じことを言い出しましたが、実際は暮らし・福祉は自己責任という新自由主義的な澤井市政を支え、後押ししています。

住民福祉を攻撃する澤井市政の与党

 国保料・介護保険料では、党議員団は府内で一番高い国保料の引き下げを求めてきました。公明党は、市民が国保料の減免制度を求めた時、「国保は相互扶助、一般会計からの繰り入れはおかしい」と言い切りました。介護保険料でも同じです。府内で9位の高さなのに、公明党は昨年3月議会で「値上げは微増」と言いました。共産党は、介護保険料を払えず、食費を切り詰めて栄養失調になった市民の生の声を紹介し、猛反対しました。
 昨年の決算議会で、国保料や介護保険料、後期高齢者医療費などの値上げに対し、維新議員は「将来的には市民サービスの縮小など、市民に我慢をお願いしないといけない」と言いました。今回、維新候補のビラには「行き過ぎた市民サービスを見直す」、「生活保護は不正受給者対策チームを立ち上げ、厳しく調査・取り締りを行う」と書いています。生活保護制度は命に直結する制度です。コロナ禍や景気の後退で苦しむ市民の暮らしなど、全く眼中にありません。

立党精神に支えられた議席の値打ち

 「図書館分館を守る」という前回の党の公約は、2カ所は廃止されましたが5カ所を守り、維持しています。近鉄布忍駅、高見ノ里駅のエレベーター設置は、市民と党の20年来のたたかいの成果です。不燃物・粗大ゴミは、定期収集復活を求め、今も署名運動に取り組み、制度面での改善を勝ちとってきました。
 党議員団は、常に市民の目線に立ち、不屈に粘り強く、市民と共同したたたかいで願い実現に全力で取り組んできました。ここに100周年を迎えた党の立党精神に支えられた、4議席の輝く値打ちがあります。

勝利できる規模と速度に引き上げを

――4議席絶対確保、得票増への決意は。
 松原での参院選比例票は約4千票。ここを出発点と見ると、現有4議席確保は厳しい側面があります。それでも党支部と後援会、候補者の皆さんの努力と、支援に来ていただいている皆さんの力で、これからの奮闘いかんで4議席確保を争うところまで追い上げてきました。
 今、勝利に必要な速度と規模に引き上げることが大切です。引き続き、党員・後援会員の皆さんに広く情勢を伝え、選挙戦に合流していただくよう取り組みます。
 100年の歴史に裏付けられた日本共産党の役割と存在意義、松原でやってきたこと、やれてきたことを確信にし、知恵と力を合わせ、明るく・楽しく・元気に頑張り抜き、4人全員当選を必ず勝ちとる決意です。

(大阪民主新報、2022年8月21日号より)

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