おおさかナウ

2022年07月16日

掲げた公約の実現へ全力で
新たなたたかいへ力付ける
参院選終え日本共産党候補が宣伝

 参院選の投開票から一夜明けた11日朝、日本共産党の大門実紀史比例候補、辰巳孝太郎大阪選挙区候補、山本訓子、西田佐枝子両比例候補が大阪市阿倍野区内で街頭演説し、支援へのお礼を述べるとともに、公約実現はじめ新たなたたかいへの決意を語りました。要旨を紹介します。

「新自由主義からの転換」を大きく広げ進めていきたい
比例候補 大門実紀史さん

 私は残念ながら議席を失いました。辰巳孝太郎さんの大阪選挙区の議席を奪還することができず、比例の議席も5議席から3議席に減らしたこと、心からおわびを申し上げます。
 皆さんの期待に応えられなかったことを、大変申し訳なく思っています。いろんなご意見も聞きながら、これからまた始まる新たなたたかいを組み立て、改めるところは改め、頑張るところは頑張って次のたたかいに向けて前進したいと思います。
 私はこの選挙で、「やさしく強い経済」へ、つまり新自由主義からの転換を一貫して訴えてきました。
 維新の会は、〝自民党は昭和の時代の政治だ。改革はできない〟、〝改革が遅れている〟と一生懸命キャンペーンしましたが、維新の会が言っている「改革」は、新自由主義の「改革」そのものです。自民党の小泉・竹中「構造改革」がやってきた「改革」を、さらに極めよと言っているだけのことです。この点への批判がもっと必要です。
 この20年、新自由主義の弱肉強食、何でも自己責任の経済をやってきて、何一つ良くなっていない。日本は「成長しない国」になってしまっています。もうそろそろ、変えなければなりません。新自由主義からの転換、このことを大きく広げて進めていきたいと思っています。
 今回の選挙でご期待に応えられなかったこと、重ねておわびをしながら、来年の統一地方選挙に向けて頑張っていく決意を申し上げ、私のごあいさつとします。

カジノを止めるたたかいを草の根で進めていく決意だ
大阪選挙区候補 辰巳孝太郎さん

 きのう投票の参院選で、日本共産党は比例3議席を含め、4議席を獲得することができました。本当にありがとうございました。
 大阪選挙区では私、辰巳孝太郎が3年前の議席奪還のために、皆さんに訴えを最後までいたしましたが、奪還に至りませんでした。引き続き、掲げた公約の実現のために、全力で頑張ります。
 今回の選挙で、暮らしを守る選挙、憲法9条を改悪させないために、憲法を守る選挙、そして大阪の子どもたちの未来にカジノはいらない、カジノをストップさせるための選挙として、死力を尽くして訴えました。引き続き、カジノを止めるためのたたかいを、草の根で進めてまいります。消費税の減税を実施するための運動を進めてまいります。
 選挙の最終盤には、安倍元首相が銃撃に倒れるという痛ましい事件が起こりました。これからの日本の民主主義も大きく問われる事件でした。まだ事件の背景も、犯人の動機も、すべてつまびらかになっているわけではありませんが、この間報道されているように、自民党と宗教との関係、カルトとの関係も、日本の民主主義にと って大きな問題になってくると思います。
 選挙が終わってさっそく、自民党などから改憲という話も出てきています。改憲の中身がどういうものなのか、多くの国民の皆さんにさらに知っていただくために、引き続き政治活動を続け、掲げた公約の実現のために頑張ってまいります。皆さんの大きなご支援をよろしくお願いいたします。

一緒に政治変えていこうと取り組みを重ねていきたい
比例候補 西田佐枝子さん

 この選挙で日本共産党を応援して下さった皆さん、一緒に行動して下さった皆さんに、心から感謝したいと思います。ありがとうございました。
 私はこの選挙の中で、たくさんの皆さんの声を聞きました。とくに今、本当に大阪の貧困は底が抜けるような状況になってきていることを痛感しました。日本共産党が参院選の中で提案してきた「やさしく強い経済」を実現すること、実践することが、何よりも大阪の街にとって、大阪の人々の暮らしを守るために必要だという思いで訴えてきました。
 しかし、政治によって「諦めさせられている」人も多いということも実感しました。消費税減税を訴えてきましたが、「消費税を5%に減税したくらいでは、自分の暮らしも、商売も立ち直ることができない」とおっしゃる方も少なくありませんでした。
 そうした方々にこれからも、継続して働き掛けを強めて、私たちが一緒に政治を変えていくことで、暮らしはもっと良くなるし、大阪の街も良くなっていくのだと実感してもらえるような取り組みを重ねていきたいと考えています。
 大変残念な結果に終わりましたが、掲げた公約の実現のために、これからも力を尽くしていくことをお誓いして、私のごあいさつとします。

若い層とのつながり大切に願いかなえる政治の実現へ
比例候補 山本訓子さん

 日本共産党と辰巳孝太郎さんに投票していただいた皆さん、応援して一緒にたたかっていただいた皆さん、献身的に最後まで支えていただいた皆さん、本当にありがとうございました。
 平和と暮らしを守り、一人一人が大切にされる政治、誰もが豊かに、もっと自由に生きていける社会の実現を訴えました。選挙の結果、比例は3議席となり、大門実紀史さんの宝の議席を失ったこと、大阪選挙区で辰巳孝太郎さんを勝たせることができなかったことは、本当に悔しく、残念です。私自身の力不足を痛感しています。
 ですが今回の選挙でいい面もすごくありました。私は主に子育て世代や若者、現役世代の皆さんに訴えました。「もっと子育てしやすい社会に」「賃金上げてほしい」「長時間労働なくしてほしい」「実現して下さい」「頑張って下さい」との声をたくさんいただきました。その中で広がった若い層の新しいつながりを大切にしながら、頑張ります。
 今回、日本共産党は議席を減らしましたが、カジノの中止や消費税減税、憲法9条を守るという公約実現へ力を尽くします。来春には、大阪の首長選挙と地方選挙があります。私自身、もっと力を付け、皆さんの願いをかなえる政治を実現するために全力で取り組んでいきます。

(大阪民主新報、2022年7月17日より)

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