おおさかナウ

2022年06月11日

平和と暮らし 共産党躍進で守ろう
「比例は共産党」広げに広げて
小池書記局長 府内3カ所で訴え

日本共産党の演説に声援を送る人々=4日、東大阪市内

 「平和と暮らし、日本の前途がかかった選挙で日本共産党の大躍進を!」――日本共産党の小池晃書記局長は4日、豊中市、大阪市阿倍野区、東大阪市で、大門みきし参院議員・比例候補、たつみコータロー前参院議員・大阪選挙区候補と揃って街頭演説しました。平和と暮らしを破壊する岸田自公政権と維新の狙いを告発し、「党をつくって100年。自由と平和をまっすぐつらぬく日本共産党を」との訴えに、二重三重の聴衆の輪が広がりました。

 小池氏は、目前に迫った参院選は平和と暮らしがかかった重要な選挙だと述べ、大門議員を含む5人のベストチームの全員勝利へ、「比例代表は日本共産党」と広げに広げてほしいと訴えました。
 激戦の様相をみせる大阪選挙区(改選数4)では、自公維の議席独占を打破し、本気で暮らしと憲法を守る議席を、本気でカジノを止める議席をと党派を超えて、たつみ候補にと強調。永田町関係者の中に、「切れ味鋭い論戦力を持つコータローさんを再び国会に」との声が広がっていると述べ、熱い決意と抜群の行動力で格差と貧困解消へ頑張るたつみ氏を国会へ送り戻し、カジノで大阪を壊す維新政治から、『庶民の大阪』を取り戻す選挙にしようと訴えました。

〝軍事で平和〟こそ空想的だ

 ウクライナ侵略から100日が過ぎ、「戦争が怖い」「平和が心配」の声が広がる中、安倍晋三元首相らによる危機に乗じた憲法9条攻撃に対し「軍事力で平和という主張こそ、空想的で思考停止の考えだ」と批判。「安保法制と敵基地攻撃がセットになればこれほど危険なことはない」と述べ、軍事対軍事で向かえば破局的な戦争につながる危険があると指摘しました。
 自民党の軍事費GDP(国内総生産)比2%以上への増額方針について、「今でも防衛省予算は農林水産省の2倍以上で、文部科学省よりも多い。軍事費が2倍になれば、国交省を抜き2番目の役所になる。まさに軍事国家だ」と指摘。軍事費2倍化財源を追及すると、岸田首相が「これから考える」と答弁した問題で、「暮らしの予算を増やせと言うと『財源どうする』というくせに、あまりに無責任だ」と批判しました。

政治の責任で戦争させない

日本共産党の演説を聞く人々=4日、大阪市阿倍野区内

 小池氏は、この危険な動きを“もっともっと右へ”と引っ張る突撃隊の役割を果たしているのが維新と述べ、「政治の責任は絶対に戦争をさせないこと」だと強調。東アジアの平和を実現する党の構想を説明し、憲法9条を生かした徹底的な外交努力こそ求められていると語りました。
 国民生活を直撃する物価高の原因は、「異次元の金融緩和」で異常な円安と輸入価格上昇をもたらした「アベノミクス」の大失政だと批判。岸田政権が示した「新しい資本主義」実行計画案で、「アベノミクス」の3本の矢を堅持するとしていることに触れ、「いったいどこが新しいのか。古い資本主義だ」と批判しました。

やさしく強い経済へ転換を

 小池氏は、消費税減税やインボイス中止、内部留保課税による10兆円の財源確保、正社員が当たり前の社会実現と中小企業に対する賃上げ支援など、「やさしく強い経済」を説明。75歳以上の医療費2倍化を告発するとともに、安倍政権時代の実質賃金下降を口実に年金減額を決めたとする政府答弁を取り上げ、「物価が上がっている時に、年金を下げて医療費を上げる。こんな冷たい政治を変えよう」と訴えました。

維新は自己責任と弱肉強食

聴衆の声援に応える(右から)小池、たつみ、大門の各氏=4日、豊中市千里中央

 「9条改悪や軍拡をあおり、弱肉強食・自己責任の新自由主義を進めてきた維新政治の転換なしに、大阪の未来は切り開けない」と強調した小池氏は、「身を切る改革」と言って政党助成金を満額受け取る維新を批判するとともに、「ギャンブル依存症と不幸な人を増やす斜陽産業のカジノのどこが『成長戦略』か。自己責任と弱肉強食の政治をあおる突撃隊の維新には退場してもらおう」と力説。改憲と暮らし破壊の翼賛体制を許すわけにはいかないと述べ、「自由と平和をまっすぐ貫いて100年。この党が大きくなることが、政治を変える決定的な力になる」と訴えました。
 大阪市阿倍野区の街頭演説では、217インチの大型ビジョンカーも活用し、西田さえ子比例候補、山本のりこ党府平和・子育て支援部長も訴え。聴衆の質問や意見に答えるトークセッションでは、「なぜ物価が上がり続けるのか」「原発に代わる電力政策は」「最低賃金引き上げの財源は」などの声が寄せられ、小池氏が答えました。
 応援演説で大学院生のヒロタさんは、年収140万円の母子家庭で育ち、大学での学びを通して、貧困問題の背景に政治と社会の構図があることを知ったと語り、「人々の暮らしを良くすることに一番近いのが共産党」と語りました。
 豊中市で演説を聞いた36歳の女性は、「戦争を絶対に起こさせないのが政治の責任だという小池さんの言葉が響いた」と語り、「軍備増強を叫ぶような政治は終わらせたいと心から思った。共産党への支持を周りに広げたい」と語りました。

大門・たつみの各候補が決意

荒唐無稽なカジノ計画

 大門氏は、維新が自公政権とともに推進するIR(カジノを核とする統合型リゾート)の来場者2千万人のうち約半数がカジノ客と想定する誘致案を告発。全国のパチンコ・パチスロ人口800万人を夢洲に集めても足りず、荒唐無稽な計画だと批判、「大阪をばくちの街にしてはならない」と訴えました。

投資でなく賃金保障を

 たつみ氏は、ウクライナ危機に乗じ軍事費5~6兆円増の2倍加を目指す岸田政権を批判。大学など高等教育無償化に必要な財源は3兆6千億円だとし、「格差と貧困」解消へ全力を尽くすと述べました。たつみ氏は、個人資産を投資へと誘導する「新しい資本市主義」の政府方針を告発し、「投資をあおることではなく、貯金できる賃金保障こそ政治が果たす責任だ」と強調。大阪選挙区選出の現職4氏はいずれもカジノ推進派だとし、カジノ反対、憲法守れの声を届ける議席を勝ち取らせてくださいと訴えました。

(大阪民主新報、2022年6月12日より)

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