おおさかナウ

2022年03月12日

大門みきしの「熱い心で政治を変える」
岸田さんって、どんなひと?

大門実紀史参議院議員

 2月25日、参院予算委員会で岸田文雄首相に初めて質問しました。私がわが党の大企業の内部留保への課税案にたいする見解を求めると、岸田さんは「内部留保を適切に分配する一つの手法」とあっさり認めてしまいました。前日に政府見解を事務方に聞いた時は否定的だったので、少し驚きました。
 また私が新自由主義からの転換を求める「やさしく強い経済」についてパネルを示して見解を聞くと、岸田さんは「自分の考えと重なる部分は多分にある」と答えました。自民党席から「おいおい総理…(共産党に同調しないで)」と声が上がりましたが、もうおそい。事前に通告していない質問だったので「初めて見た。コメントできない」と答弁を拒否されても仕方なかったのですが、岸田さんは「すみません。(パネルを見て)短時間で想像して答えました」と、誠実に対応してくれました。
 麻生太郎さんは「オレは生まれはよいが育ちはわるい」というだけあって、とてもクセのある人でした。岸田さんは生まれも育ちもよくクセもないので、私のような生まれも育ちもよくない人にのせられやすいのかもしれません。しかしその分ぐらぐらして、あとで腰砕けすることが多いです。
 いずれにせよ、新自由主義は財界・経団連の方針です。いくら岸田さんが新自由主義の弊害を口にしても、経団連の「政治部」でもある自民党にその転換はできません。
 新自由主義からの転換は日本共産党が大きくなって成し遂げます。(だいもん・みきし 参院議員【同比例候補・近畿地域】 毎月第2週に掲載)

(大阪民主新報、2022年3月13日号より)

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