おおさかナウ

2015年05月03日

「大阪都」構想 住民投票告示
党派超えた共同広がる

大阪市つぶさせない

「大阪市をなくすな」と立場を超えて6千人以上の熱気に包まれた府民大集合=4月28日、大阪市浪速区内

「大阪市をなくすな」と立場を超えて6千人以上の熱気に包まれた府民大集合=4月28日、大阪市浪速区内

 大阪市を廃止し、特別区を設置することの是非を問う、大阪市民・有権者214万人を対象にした住民投票が4月27日告示されました(5月17日投開票)。大阪市をつぶし、暮らしを壊す「大阪都」構想か、「大阪市解体ノー」の審判を下して新たな大阪の前途を開くのか——歴史的な決戦の中で、維新の会の野望を許さぬ市民・府民の共同が党派・立場の違いを超えて大きく広がっています。

 告示日の翌27日夜に、明るい民主大阪府政をつくる会と大阪市をよくする会が大阪市浪速区の府立体育会館で開いた「大阪市をなくしたらアカン!府民大集合」には約6千人が参加し、熱気にあふれました。

 来賓として竹山修身堺市長、自民党の柳本卓治参院議員、平松邦夫前大阪市長らが出席し、竹山氏と柳本氏があいさつ。大阪講談協会の旭堂南陵会長、4月26日の八尾市長選で維新候補を大差で破って再選を果たした田中誠太市長も駆け付けました。

市民の自治と暮らしを破壊

 日本共産党の山下芳生書記局長は記念講演で、「大阪都」構想の本質は暮らしと自治の破壊だと批判。これに対して、党派を超えた共同が大きく広がっていることを示し、「ここにこそ大阪の未来がある。強権政治ではなく、立場を超えて話し合う本当の自治の姿がある」と強調しました。

政党助成金をつぎ込み宣伝

 一方、大阪市の橋下徹市長は告示までに市内39カ所で開いた市主催の住民説明会を「僕の説明会」などと呼んで、「二重行政解消」など一方的に持論を展開。維新の会は政党助成金を4〜5億円を注いで、新聞折り込みやテレビコマーシャル、宣伝カー運行などを行っています。

 4月27日夕、大阪市中央区・難波の髙島屋前での第一声で「いまのままがいいのか、新しい『大阪政府』をつくっていくのか、その判断しかない」などと叫んでいます。

 (大阪民主新報、2015年5月3日・10日付より)

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