おおさかナウ

2021年07月31日

山下よしきの徒然エッセイ
中国共産党のようになるの?

 「中国共産党の100周年が報道されているが、中国では報道の自由や人権が守られてないように思います。日本共産党が選挙で増えたらああいう風になるのではないかと気になります」。オンライン演説会でいただいた質問です。私は次のように答えました。

 なりません。格差と貧困、気候危機の根本には、企業のもうけが第一の資本主義の矛盾があります。日本共産党は、資本主義は人類の到達した最後の社会ではない、人類はそれを乗り越えて、その先の社会――社会主義、共産主義に進むことができると考えています。
 私たちがめざす未来社会の最大の特徴は、すべての人間の自由で全面的な発展を可能にすることにあります。人間による人間の搾取がなくなり、社会のすべての構成員が平等に生産活動にあたることで、労働時間を大幅に短縮することができます。自由な時間が増えれば、人間は自分の能力を存分に発展させることができます。芸術作品をつくりたい人も、スポーツをやりたい人も、自分のもっている能力を開花させる自由な時間を十分に得ることができます。
 こうした立場から見るなら、香港やウイグルで人権侵害、人権弾圧をおこない、海警法をつくって力ずくで他国の主権を侵害する中国が、すべての人間の自由で全面的な発展をめざす「社会主義」の名に値しない国であることは、誰の目にも明らかではないでしようか。日本共産党は、中国共産党100周年にメッセージを送りませんでした。(やました・よしき 日本共産党参院議員 毎月第1週に掲載)

(大阪民主新報、2021年8月1日号より)

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