おおさかナウ

2021年04月19日

大門実紀史の国会レポート
長谷川義史さんの平和主義

大門実紀史参議院議員

 心が渇きがちな大人こそ、絵本を読もう。そう思って、大人が読みたくなるような絵本を集めて、20年近くがたちました。
 『エリカ奇跡のいのち』(ルース・バンダー・ジー)など海外絵本も素晴らしいのですが、日本も負けてはいません。
 私が一番好きなのは大阪在住の長谷川義史さんの絵本です。関西人の笑い(いちびり)のなかに、深い深いやさしさと、長谷川さんの平和主義が脈打っています。『ぼくがラーメンをたべてるとき』(2007年)や『へいわってすてきだね』(2014年)は何十年も読み継がれることでしょう。
 『いいからいいから』(2006年~)の長谷川さんの言葉は忘れません。「おこってはいけない、だれかがおこると、だれかにでんせんして、だれかがまたおこる、それがまただれかにでんせんして、なーんにもいいことない、せかいをへいわにする、ほんきのあいことば、いいからいいから」
 長谷川さんの新刊が出ました。『グーチョキパーのうた』(文・趙博)です。「ひとりひとりは、みんなひと…ひとーでなしでも、ひとはひと」。表情豊かな人間の顔がたくさん描かれています。
 5年前、長谷川さんとお会いした時、「大門さんは古本屋のおっちゃんみたいや」と言われました。
 古本屋のおっちゃんは私の理想のお仕事です。いつでも本が読めて読書に没頭できます。ただ、お客さんが来たら「いまええとこやから、帰ってくれ」と言って、そのうちお店はつぶれるでしょう。(だいもん・みきし 参院議員 第3週掲載)

(大阪民主新報、2021年4月18日号より)

月別アーカイブ