おおさかナウ

2021年01月30日

歴史的な情勢にふさわしい紙面への努力をさらに強め
大阪民主新報 創刊59周年迎える

 大阪民主新報は2月1日で創刊59周年を迎えます。本紙は1962年、日本共産党大阪府委員会の機関紙として創刊。73年6月から大阪民主新報社が発行する地方政治新聞となりました。発行回数やページ建てなどの移り変わりを経て、現在では週刊・ブランケット版8ページ(1、8面カラー)で読者の皆さんにお届けしています。この59年間、創刊時の精神を貫いてきました。

大阪の闘いを知らせ広めて


住民投票勝利を報じる紙面(2020年11月8日号)や、推理作家の有栖川有栖さんが登場した「編集長のわくわくインタビュー」(20年12月27日・21年1月3日合併号)

 本紙が創刊された62年は、日本共産党中央委員会の機関紙「アカハタ」(現在の「しんぶん赤旗」)の前身である「赤旗」創刊から34周年でした。本紙創刊号の1面で、当時の松島治重府委員長(党中央幹部会員)は、「創刊のことば」で次のように述べています。
 「『アカハタ』は日本人民と日本共産党の輝かしい闘争の武器として、大きな役割を果たしています。
 しかし、日本人民と日本共産党の闘争は、きわめて豊富であり、一地方の闘争を細大もらさず、ことごとく全国紙である『アカハタ』にのせることは困難であります」
 「大阪における貴重なたたかいについても、『アカハタ』記事にのせることを、惜しいことには割愛しなければならないばあいが多いのです。
 なんとしても、大阪における人民大衆と共産党の闘争について、できるだけくわしく、ひろく知らせ、闘争を発展させることが必要であります。『大阪民主新報』は『アカハタ』本紙と日曜版に従属しつつ、この要求にこたえるために発行されるものであります」
 本紙創刊の前年、61年に日本共産党は第8回党大会で綱領を確定し、自民党政治と対決して新しい日本を目指す前進を開始していました。本紙も、そのときどきの大阪での府民運動と日本共産党のたたかいを紙面に映し出してきました。

コロナ禍の中 大阪の闘いを

 この1年間、コロナ禍の中で編集・発行体制を守りながら、医療や教育、介護などの現場の声を伝えるとともに、暮らしや営業を守るために役立つ制度も紹介。「困り事はありませんか」と府民の苦難軽減へ奮闘する日本共産党の議員団や支部・党員の姿、生活が困窮する学生を支援する民青同盟などの「フードバンク」などの取り組みも伝えてきました。
 安倍・菅政権の暴走を支える最悪の補完勢力となっている維新の会。大阪市を廃止・分割するいわゆる「大阪都」構想を巡って、維新が再度の住民投票(昨年11月1日投開票)に突き進む中、「住民投票よりコロナ対策を」の論陣を張り、大阪市の廃止・分割案の問題点を明らかにした日本共産党府委員会の政策や資料などを提供してきました。
 明るい民主大阪府政をつくる会や大阪市をよくする会の活動とその構成団体・地域での草の根の奮闘、「大阪市なくすな」と声を上げたさまざまな市民や団体の動きを伝えるほか、学者・文化人らによる「なくしたらアカン!大阪市」アピールや、学者の会の所見なども詳しく特集するなど、住民投票での反対多数、大阪市存続を勝ち取った世論と運動の一翼を担いました。
 維新が、住民投票の民意に背いて狙う「広域一元化条例」や「8区総合区」などの策動とのたたかいは続きます。

大阪の良識を紙面で伝えて

 大阪の豊かな歴史や文化に光を当てることも、本紙が一貫して大切にしてきたことです。多彩な文化人・知識人の皆さんに登場いただくなど、大阪の良識を伝え、共同を広げてきたことも本紙の伝統。「編集長のわくわくインタビュー」(8面)には、最近では、元大阪府教育長の中西正人さん、落語家の桂あやめさん、推理作家の有栖川有栖さんらに登場いただきました。
 安保法制(戦争法)に反対する国民、府民の運動が広がった15年から始めた連載「NO WAR 戦争への道許さない」は、戦争体験者や遺族による貴重な証言を記録するもので、読者の皆さんからも待たれる企画になっています。

歴史的な情勢 決意を新たに

 ことしは必ず総選挙が行われます。コロナ対応で菅政権の無為無策ぶりがあらわになり、自民党政治の矛盾と行き詰まりがあらゆる分野で噴出。一方で、大阪でも自公政権とその補完勢力である維新に代わる新しい政治を目指して、市民と野党の共闘が発展してきました。紙面では昨年6月、平松邦夫元大阪市長ら6氏が呼び掛けた「市民アピール」に応え、野党代表が勢揃いする「政策フォーラム」の様子を紙面に映し出してきました。
 日本共産党はいま、「新しい日本をつくる5つの提案」を掲げ、市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進で菅政権を倒し、野党連合政権を実現することを目指して全力を挙げています。
 本紙は、この歴史的な情勢にふさわしく、紙面の改善・発展にさらに努力する決意を新たにしています。読者の皆さんには、本紙の引き続くご愛読・ご活用をお願いすると共に、拡大・普及にもお力添えをいただけるよう、心からお願いいたします。

大阪民主新報社

(大阪民主新報、2021年1月31日号より)

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