おおさかナウ

2021年01月30日

政権交代と野党連合政権実現へ
強く大きな民青を
民青が府代表者会議開く

 


オンラインで開かれた民青府代表者会議。右奥が新委員長の園部さん=24日、大阪市内

 民青同盟大阪府委員会は第66回後期府代表者会議を24日、オンラインで開催。コロナ危機の下で果たしてきた活動を振り返るとともに、総選挙で政権交代と野党連合政権実現を目指し、強く大きな民青をつくる活動方針を採択しました。
 報告に立った酒巻眞世委員長は、コロナ危機の下で青年実態調査に取り組み、「青年・学生への支援が必要」という世論をつくりだす中で、「1人一律10万円給付」「学生支援緊急給付金制度の創設」の制度実現など政府を動かしたと指摘しました。
 「青年の命と生活を守ろう」と広がった食料支援は府内12地域で実施、延べ2千人を超える学生が利用し、社会的にも注目されていると述べるとともに、大学の不満や政治への怒りを共有する場にもなり、民青に加盟する学生も生まれていると述べました。
 大阪市を存続させた住民投票のたたかいを振り返るとともに、市の権限と財源を奪う「広域一元化条例」の制定を狙う維新を批判。2月府議会での条例制定阻止へ運動を呼び掛けました。
 酒巻委員長は、青年の実態が深刻化している実態と同時に「青年の中に現状を変えていく大きな流れが生まれているいま、民青との出会いが待たれている」と指摘。総選挙で青年の要求が実現される新しい政治を切り開くためには、市民と野党の共闘の勝利と日本共産党躍進が重要だとし、全ての班で「日本共産党と一緒に政治を変えよう決議」を上げることなどを呼び掛けました。

 討論では6人が発言。
 昨年加盟したAさんは、検察庁法改正案の廃案を通して、政治は変えられると気づいたこと、自分が求めているのはこれだと民青に加盟し、対話宣伝に取り組んだ経験などを話しました。
 資本主義崩壊後の社会は存在するのかという疑問を抱いていたYさんは、加盟後の学習で、旧ソ連や中国とは違う社会主義・共産主義を学び、展望をつかんだことを語りました。
 Kさんは、週1回の班会を定例化で系統的な学習ができると述べ、Sさんは班ニュースで班員とつながり続けていることを紹介。社会的弱者を切り捨て、自ら説明責任を果たさない政治への怒りや、民青が大きくなれば大企業や富裕層だけが得をする政治に立ち向かう力になること、総選挙で政治を変えることや民青を大きくする決意などが語られました。

 会議では、日本共産党大阪府委員会を代表して、柳利昭委員長が連帯あいさつしました。
 柳委員長は、「声を上げれば政治は変えられる」ことが、昨年来のたたかいで切り開いた大きな確信だと指摘。コロナ禍の中で「自粛と補償は一体に」が世論になり、個人や企業への直接支援をこじ開けたこと、大阪市の住民投票で政令市・大阪市を守ったこと、核兵器禁止条約の発効などを挙げました。
 その上で、強権でコロナ感染を抑え込む積極策をとらない菅政権を総選挙で倒し、共産党が野党連合政権をつくるために力を尽くしていることと、連合政権の政策として党が示した「5つの提案」を紹介。「5つの提案」で青年の中で政治を変える希望を大いに話し合い、「野党共闘の勝利と共産党躍進で実現しよう」という訴えを広げていくこと、格差と貧困・環境破壊など、資本主義の限界が語られている中で、「5つの提案」で日本を変え、より根本的な改革の方向として、資本主義に代わる未来社会の展望についても、共産党の綱領などで語り合う選挙にしていきたいと述べました。

新委員長に園部真拓さん

 会議では、新しい府委員長に園部真拓(まひろ)さんを選出したことが報告されました。
 園部さんは、「今年は自分たちの手で政治を変える。仲間を増やして力強い同盟組織にすることに力合わせ、より豊かで魅力的な民青をつくっていこう」と呼び掛けました。

(大阪民主新報、2021年1月31日号より)

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