政策・提言・声明

2019年04月07日

大阪のダブル選挙の結果について

 4月7日に投開票された大阪府知事選挙、大阪市長選挙の結果について、日本共産党大阪府委員会の柳利昭委員長は次のコメントを発表しました。

2019年4月7日 柳利昭日本共産党大阪府委員会委員長

 4月7日投開票された大阪府知事・市長ダブル選挙で、わが党が「明るい民主大阪府政をつくる会」「大阪市をよくする会」とともに自主的支援した小西禎一氏と柳本顕氏は、当選に及ばず、残念な結果となった。

 ダブル選挙は、維新が「大阪都構想」をめぐって「密約」などの策を弄しながらも破たんしたあげく、これをゴリ押しするために知事・市長の座を投げだし、入れ替えて選挙に臨むという党利党略を用いたものであった。選挙戦では2015年の住民投票で敗北した「都構想案」をくりかえすだけで、その具体的な中身は語らず、もっぱら「大阪の成長をとめるな」、そして「野合」批判にあけくれた。
 昨年末以来、用意周到に準備してきた維新にたいして、小西氏・柳本氏の出馬表明は告示直前のものであり、今回のダブル選批判や「都構想に終止符を」を敢然とかかげ、府市政をまともな自治体として取り戻すうえでの政策と見識を示したが、広範な府民・市民にそれを届けるうえでは時間不足であった。
 しかし、「都構想ストップ」をかかげる反維新の共同の輪の中で、小西氏・柳本氏が立ち上がり、維新とは対比鮮明な政策をかかげたことは、これからのたたかいにとって貴重な意義をもつものである。

 維新が勝利したとはいえ、もともとこの選挙にいたる経過が示す通り、「都構想」をごり押しすることへの矛盾と反発は大きく、今回の選挙結果をつうじて、それは一層強まらざるを得ない。
 維新がもくろむ「カジノ強行」については反対が府民多数であり、「府民の納得が大前提」「期限ありきではない」とする小西氏・柳本氏の主張にも手ごたえがあった。これを無視して強行することは断じて許されない。
 わが党は「『都』構想ストップ、カジノより暮らしの安心・希望」をかかげてたたかった。この公約実現にさらに力を入れる。

 9日からは衆院大阪12区補選が始まる。今度は国政の舞台で安倍政権、維新政治に大きな打撃を与えるため、無所属・市民と野党の共同候補となった宮本たけし氏の勝利のために府党組織をあげて全力をつくす。また21日投票の統一地方選後半戦候補の全員勝利のために総力をあげる。