おおさかナウ

2016年02月07日

再稼働反対・原発ゼロ みんなの願い国会へ
わたなべ候補 高浜原発視察

関電・高浜原発再稼働強行

高浜原発を背にするわたなべ結さん=1月26日、福井県高浜町内

高浜原発を背にするわたなべ結さん=1月26日、福井県高浜町内

 1月29日、再稼働を強行した関電高浜原発。わたなべ結さん・日本共産党参院選大阪選挙区候補はその直前、26、27の両日、現地へ飛び、高浜町役場で副町長らから現地での対策を聞き取り、小浜市の明通寺で「原発設置反対小浜市民の会」の中嶌哲演住職らと懇談しました。

 高浜視察の前に、吉井英勝・元衆議院議員からレクチャーを受けました。吉井さんは11ページにわたる資料を基に、原発のそもそも論や、福島原発事故の実態をリアルにつかむことの大事さを強調。大飯原発差し止めを認めた昨年4月の福井地裁の仮処分決定に照らし、それを取り消した12月の同地裁の司法判断について、憲法に基づく人格権の尊重に判断基準が置かれていないと不当性を批判しました。
 高浜町では、岡本恭典副町長と防災安全課職員が、地元対策について説明。町の避難計画は昨夏に改定していますが、その訓練は実施できていません。

高浜町で副町長らから説明を聞くわたなべさん=1月26日、福井県高浜町内

高浜町で副町長らから説明を聞くわたなべさん=1月26日、福井県高浜町内

 また、若狭の海への観光客が年間120万人から、いまは22万人になっているという話もありました。
 高浜原発の視察は「再稼働目前」を理由に関電が拒否しました。原発への道路はすべて警察が検問し、ドライバーだけでなく、同乗者の免許証も提示を求められました。高浜原発を望む場所で、日本共産党の渡邉孝町議から話を聞きました。

 明通寺は国宝・三重の塔で知られる名刹です。ここで中嶌住職と同党の佐藤正雄福井県議らと、高浜原発再稼働をめぐるたたかい、これからの展望について懇談しました。
 中嶌さんは「福井・若狭の原発は、消費地である京都、大阪が力を合わせて追い詰めないといけない」「“原発マネー・ファシズム”の力で押さえ付けられ、新たな“安全神話”“必要神話”が作られている。これに科学的な知見と原発に頼らずにやっていけるプランを対置する」と力説。わたなべさんは福島原発の事故の実態も、原因も解明されないままの再稼働は絶対に許されないこと、大阪でのたたかいの大事さを語りました。

中嶌住職、佐藤福井県議らと懇談するわたなべさん=1月27日、福井県小浜市内

中嶌住職、佐藤福井県議らと懇談するわたなべさん=1月27日、福井県小浜市内

 わたなべさんは語ります。
 「『御食国(みけつくに)』といわれる若狭の歴史と文化、人に触れ、ひとたび福島のような事故を起こせばすべてを奪ってしまう原発は、いらないとの思いを強くしました。何より福島の原発事故でいまだに12万もの人が避難生活を強いられ、事故の実態解明も検証もされないままに、『世界最高水準の規制』だと再稼働にひた走る安倍政権には、国民の命と安全を語る資格はありません。『原発再稼働反対』『原発ゼロ』の願いを国政に届ける役割を、しっかり果たします」

 

(大阪民主新報、2016年2月7日付より)

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