おおさかナウ

2020年11月29日

12月6日告示の泉大津市長選
コロナ禍だからこそ
市立病院を守り抜く
つくる会 畠田ひろし候補が全力

 任期満了に伴う泉大津市長選が12月6日告示、13日投開票で行われます。選挙戦は、日本共産党も参加する「市民とともに活気ある泉大津市政をつくる会(つくる会)」会長の畠田ひろし候補(75)と、現職の南出賢一市長(40)との一騎打ちになる見通し。総合病院としての市立病院をなくす再編整備計画を巡り、南出市長への市民の怒りや不安が広がる中、畠田候補は、「コロナ禍の今だからこそ、今の場所で充実を」と市民病院の存続・充実を公約に掲げると同時に、コロナで困っている市民や事業者への市独自支援を打ち出すなど、「市民とともにあったか市政を実現する」と全力を挙げています。

再編整備計画に不安と怒り多数

市立病院は公設公営の総合病院として存続・拡充をと訴える、畠田市長候補(右)=20日、泉大津市内

市立病院は公設公営の総合病院として存続・拡充をと訴える、畠田市長候補(右)=20日、泉大津市内

 前回の市長選で初当選した南出市長は、昨年12月に市立病院の再編整備計画を発表しました。市立病院は22の診療科目がある総合病院です。計画では、内科や外科など大部分を切り捨て、産科と小児科だけにするもの。場所も現在の市内中心部から市域の東端に移した上で、120億円かけて新病院を建設し、運営は民間の医療法人に任せるというものです。
 「つくる会」が8~9月に行った市民アンケートには1292通の返信があり、市政への要望(複数回答)では1位の「防災対策強化」に次いで、「市民病院の充実」。「泉大津市で唯一、公立で総合病院であるものをなくす事には絶対反対」「一方的に市が建設の話を進めているようで不満に思っている」などの声が多数寄せられています。

市長が代われば病院は守れると

 畠田候補は、「市民のための泉大津市立病院を守る会」の会長としても活動。同会は再編整備計画の問題点を知らせるビラをこれまで2回発行するほか、市内の老人会をすべて訪問して対話するなど、「市民の財産である市立病院を残そう」と共同を広げてきました。
 南出市政は今年度、約1億6千万円かけて新病院の基本設計を行い、来年度に実施設計を行う方針。畠田候補は「今なら、市長が代われば市立病院を守ることができます」と訴え、再編整備計画を白紙撤回し、現在の市立病院の医療機器の充実や、人材確保を図ると訴えています。

暮らしと子育て応援する市政へ

 南出市長は、市立病院の再編整備だけでなく、南海泉大津駅前の商業施設への市立図書館の移転を一方的に決めるなど、市民置き去りの市政運営を行ってきました。
 「つくる会」のアンケートには、「図書館の移転、市立病院の再編も市長の独断で決められているのではないか」「税金を『泉大津に住んで良かった』と思えるように使ってほしい」との声が寄せられています。
 畠田候補はアンケートに寄せられた切実な声などを基に、「暮らし・子育て応援プラン」をまとめ、コロナ対策でPCR検査の抜本的拡充、国民健康保険料・介護保険料の引き下げ、少人数学級の実現などを公約。「コロナ危機を乗り越え、安心・安全の泉大津を」と訴えています。

教え子が勝手連を結成して活動

畠田さんを市長に!泉大津の集い=15日、泉大津市内

畠田さんを市長に!泉大津の集い=15日、泉大津市内

 15日に開かれた「畠田さんを市長に!泉大津の集い」には多数の市民が参加。大阪労連阪南支部、泉大津忠岡民商、年金者組合泉大津支部、「図書館をよくする泉大津の会」、「市民病院を守る会」などから、畠田さんへの期待や必勝への決意表明が相次ぎました。
 前市長の伊藤晴彦氏は、積み上げてきた市民施策が南出市政の4年間で切り捨てられてきたと報告し、「何としても畠田市長の誕生を」と訴え。維新を離党した中村与志子、緑の党の高橋登両市議も「必勝」の為書きを手に駆け付け、あいさつしました。
 畠田氏は府立高校の理科教師として41年間勤務。新任から21年間勤めた泉大津高校時代の教え子が、「勝手に畠田さんを応援する会」を結成し、勝利のための活動を進めています。

(大阪民主新報、2020年11月29日号より)

月別アーカイブ