政策・提言・声明

2017年10月23日

総選挙の結果について

2017年10月23日  日本共産党大阪府常任委員会

  10月22日投開票された総選挙で日本共産党は、市民と野党の共闘の勝利、日本共産党の躍進という2つの目標を掲げてたたかいました。選挙区選挙では、大阪でも15選挙区で野党の候補者を一本化し、19選挙区すべてで「自公と補完勢力(維新・希望)」対「市民と野党の共闘」の対決構図を鮮明にして、候補者を先頭に奮闘しました。比例代表選挙でも、比例候補とともに全党が「比例は日本共産党」の訴えを大きく広げて大阪で31万6651票(得票率9.10%)を得ました。

 日本共産党と野党共同候補にご支持をお寄せいただいたみなさん、選挙ボランティアにかけつけていただいた多くの市民のみなさん、台風の直撃を受けた投票日の棄権防止活動を含めてご奮闘いただいた党員と後援会員のみなさんに心からお礼を申し上げます。

  比例代表では、近畿ブロックの獲得議席は2議席にとどまる残念な結果となりました。議席後退により、清水ただしさん、堀内てるふみさんのかけがえのない議席を失い、わたなべ結さんの議席を獲得できなかったことは、私たちの力不足であり、お詫び申し上げます。今回の結果についてのリアルな分析と議論を重ね、次の勝利への教訓を導きたいと思います。

 同時に、市民と野党の共闘で国政選挙に臨むのは、大阪にとってもまったく新しい経験になりました。このなかでわが党が、候補者と各党組織の重い決断によって、候補を立てず、あるいは公認候補を降ろして野党候補一本化をはかった選挙区では、10区で立憲民主、11区で無所属候補が勝利し、2区・6区・16区では立憲民主党候補が比例復活を果たしました。これは大きな意義をもっています。私たちは今回の選挙戦を通じて、幅広い市民のみなさん、他党のみなさんとともにたたかい、大きな絆を得ることができました。この共同の力は、わが党の比例近畿2議席と合わせて、今後の国会内外での安倍改憲を許さないたたかいをはじめ、府民要求実現の大きなよりどころとなるものです。

 今回の選挙結果は、「希望の党」によって野党共闘に大きな逆流が持ち込まれたことによるものであり、自公政権に「追い風」が吹いたものでないことは当事者も語っています。小選挙区制による民意と離れた「虚構の多数」(大阪で比例では27.1%の得票の自民党が、小選挙区では52%の議席を占めている)のうえで、改憲発議や消費税10%増税などの暴走をすすめることは許されません。日本共産党は掲げた公約の実現をめざし、国会内外で安倍自公政権を打ち破るたたかいをすすめ、市民と野党の共闘をさらに強く大きく発展させます。

 大阪では、自公政権を補完してきた維新が議席・得票ともに大きく後退し、「反維新」の共同との力関係を変えています。堺市長選挙勝利に続き、この新たな到達点に立って、さらに国政における自公政権と補完勢力を追い詰め、大阪の「維新政治」を打ち破る共同のたたかいをすすめます。

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